2006冬 アメリカ西南部をまわる旅(3)

ひとり飯を楽しく食べる


 ひとり旅は気楽で、自分が見たいものを見て、泊まりたい場所に泊まれる、予定を変更するのも自由にできると、いいことづくめなのだけど、ひとつだけネックがあるのです。それは食事のこと。
 まさか、男性にナンパされて一緒に飯を食べるというわけにはいかず(海外ですから、だって怖い)、ひとり飯を食べる孤独さが、言ってみれば、ひとり旅の最大のネックなのです。このことは、ひとり旅をすすめる本にも書かれていて、ひとり飯にどう対処するかのノウハウなどもあるようです。
 私の場合は、とにかく、その地の「郷土料理」をすてきに食べるということで、孤独を紛らわすことにしてきました。
 ところが、アメリカという国は、これといった郷土料理が少ないのです。それに、おおざっぱな料理やファストフード。たとえば、ステーキの場合、日本のように美味しいソースや付けあわせが供されるというのではないようです。分厚さだけはどーんとデカイ肉なのですが、マッシュポテトに焼き焦げをつけただけの付けあわせで、瓶入りの市販のソースをかけて食べよという、実におおざっぱなお国柄なのです。

 もちろん、高価なお店に行けばいいのかもしれませんが、逆にそういうところは、ひとりではかえって入りにくいし、第一、安く旅行しようという私のセオリーにも反します。で、今回、私は次のような工夫をしたのです。
 サンジェゴで泊まったホテルは、ベストウェスタン・ベイサイド・インというホテルで、窓が大きく、そこから下界が見下ろせるのです。上の写真では、窓に室内が反射していますが、外を見ながら、近くのマーケットで買ってきた電子レンジ用の食品を食べるというわけです。このホテルは、室内に電子レンジが備えられていました。
 電子レンジ食品でも、雰囲気よく食べれば、ちょっとした「レストランの味」になります。ファストフードよりはまだしもましかもしれません。

 ステーキは何回か食べました。ステーキの厚さがけっこうあるのです。上の写真の右側のお店のステーキは、3センチぐらいはあったかもしれません。しかし、付けあわせはマッシュポテト。アメリカはマッシュポテトが好きな国なのですねえ。
 上の左側は、ロサンゼルスとラスベガスの中間ぐらいにあるバーストゥという街にあったお店。右側はロサンゼルスのお店。いずれも、10ドルから13ドルぐらいで食べることができました。

 サンジェゴからメキシコのティファナには簡単に行けます。時間も1時間弱で行くことが可能です。
 メキシコに来たら、マルガリータとタコスや豆料理を食べよう、ということで、メキシコ料理を供するレストランに入りました。マルガリータも含めて、確か10数ドルでしたので、日本で食べるメキシコ料理に比べれば安いものです。
 この日は1月1日。昨日は、サンジェゴは雨天だったのですが、この日は薄曇りで、短パンにソックスという服装でも寒くはありません。たいして離れていないのですが、メキシコは、さらに暖かかったような気がしました。

 ラスベガスは、日本では、ギャンブルの街というイメージが強いのですが、けっこう、子ども連れでファミリーで楽しめる街でもあるのです。中心の通りをラスベガス・ストリップというのですが(女性が裸になることとは関係ない)、この通りは安全だと言われています。
 ホテルは、どのホテルも巨大で、なかにぱ4000室もの客室をもつホテルもあり、各ホテルには割安なパフェというビュッフェ形式で供されるブレックファスト、ランチ、ディナーがあるのです。価格もそう高くなく(13ドル)量も豊富なサハラというホテルのパフェに行ってみました(上の左側写真)。
 残念ながら、大晦日と元旦を過ごすサンジェゴは雨天で、本来は温暖な地域なのですが、肌寒い日々でした。雨の日は、サンジェゴ湾を見ながらのカフェタイムとシャレてみました(上の右側写真)。ホテルからも歩いて6,7分のところにあったので、大晦日の午後をここで過ごしました。

 ひとり旅は「ひとり飯」をどう過ごすか。ここに、思い出に残る旅になるか、それとも「もう、ひとり旅は嫌だ」となるかの分かれ目になるような気がしています。