留美子のひとり鉄道旅(20)

 
ときわ路パスで
   鹿島臨海鉄道を堪能

  


 JR東日本(水戸支社)が発売している「ときわ路パス」って知っていますか?
 そりゃ、お得度ナンバーワンは青春18きっぷ。普通に買えば2万円近くする運賃を2300円(2007年春はなんと1600円)で行けてしまうのですから、このきっぷの右に出るものはないでしょう。でも難点は使える期間が春・夏・冬の休み期間に設定されていて、たとえば5月のGWなどでは使えません。でも、よーく探してみると、けっこうお得度が大きいきっぷもあるものですね。
 フリーきっぷといっても、よほど気合いを入れて乗りまくらないとそれほどお得にならないものもけっこうあります。私の感覚でいえば、そのきっぷを使うことによって、通常の半額以下で住む場合に「なかなかお得なきっぷだ」と認定したいと、私は思うぐらいです。

 かなり幅広い期間にわたって発売されていて、使い勝手もよくお得度もいいきっぷとして、私は「ときわ路パス」をおすすめしたいと思います。一般の価格は2000円。これが「大人の休日倶楽部」会員だと1500円となるので、お得度はさらに増えることになります。
 有効範囲は、常磐線の取手から大津港、水郡線は水戸から下野宮(袋田や常陸大子も含まれます)、水戸線は小山の近くの小田林まで。それに、関東鉄道常総線、鹿島臨海鉄道、茨城交通といった私鉄も有効範囲に含まれるのです。小田急や京王、東急などの東京と結ぶ大手私鉄はJRよりも割安運賃なのですが、ちょっとローカルな私鉄ともなると、JRより割高であることが多いものです。そういう路線にフリーパスが使えるとなると、これはなかなかいいと思ってしまいます。
 いいことだらけの「ときわ路パス」なのですが難点も1つあって、このきっぷの購入は、有効範囲にある駅で発売されるということ。つまり、たとえば、上野から水戸まで乗ろうとしたとき、上野駅では売ってくれません。有効範囲のうちで上野にもっとも近いところは取手駅なので、ここで1度下車して改札を出る必要があります。ここのみどりの窓口で買うために下りなければならないというのが難点。
 帰りは、取手をすぎてそのまま乗って上野駅(もちろん他の駅でもよいが)で清算すればいいので、帰路は下車する必要はないのですが往路で1度下車しなければならないのは、ちょっと残念。でも、それでも下車する手間を考えても、お得度を考えれば文句は言えません。

 さて、私は、このパスを使って鹿島臨海鉄道に乗車してきました。テツ(鉄道マニア)の間では「完乗」とよばれている乗り方で、始発駅から終着駅までをすべて乗車するというやり方をとりました。どこそこの路線に乗ったといっても、当該路線の一部分を乗っただけではその路線を「乗った」という価値が低くなるそうです。

 鹿島臨海鉄道で完乗するという場合は、水戸駅から鹿島神宮駅までを、途中下車してもよいので、とにかくすべての区間を乗車するということです。
 途中の大洗駅と終点の鹿島神宮駅ゆきとの列車が、だいたい交互に発車しています。鹿島神宮ゆきだけでみれば1時間に1本ぐらいでしょうか。ローカル線の部類に入ると思います。それにもうひとつ、テツにとってウレシイのはディーゼル車だということ。上の写真をみると架線が張ってありますが、これは、総武線経由で鹿島神宮まできているJRの路線用で、正確には、鹿島神宮のひとつ手前の鹿島サッカースタジアム駅からはJRの路線となっていて、水戸駅〜鹿島サッカースタジアム駅が鹿島臨海鉄道の路線ということになるのです。鹿島サッカースタジアムと鹿島神宮間は、JRと鹿島臨海鉄道が共用しあっているというわけです。この間以外は非電化の単線区間で、東京近辺でディーゼルカーが走っている数少ない路線ということになるでしょう。
※このページを書いたあと、新聞に、この路線にある駅名「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」が、熊本の南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」とともに日本一長い駅名に返り咲いたとの記事が載っていました。
 帰りは夜になってしまいました。車窓を楽しむというわけにもいかないし、2時間以上の普通列車の旅ということもあって、ちょっと750円を奮発して(水戸〜上野の休日グリーン料金)グリーン車で帰ってきました。最新車両で2階席。ほとんどガタンゴトンという音も聞こえず十分に眠れます(^^;)


朝日
 新聞

2007.5.6

   鹿島臨海鉄道の車内.夜ともなると席はがらがら

 水戸から上野まではJR常磐線の最新車両のグリーン車を使いました