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千葉県銚子市。この地名を聞いて、その市がどこにあるか思い浮かぶだろうか。
関東地方の地図をみてほしい。千葉県の房総半島の北部、太平洋にツンと突きだしたところがあるが、そこが銚子市だ。地理の勉強みたいだが、ここは醤油の産地としても名高い。もちろん、銚子漁港や外川漁港は漁業の拠点でもある。
ここ、銚子の中心駅であるJR銚子駅から外川駅まで、わずか7q弱の距離をゴトンゴトンと走っている1両編成のかわいい電車が銚子電鉄だ。JRの電車と比べるとなんともゆっくりだ。畑のなかをゴトンゴトンとのんびり走る。東京から特急で2時間(普通利用で3時間)という近場にも、こんなのどかなローカル線が走っている。
【「小さな旅」NHK、2007.4.8放送】
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ローカル線のご多分にもれず、この銚子電鉄も廃線の危機にあった。今、危機を脱したというわけではないだろうが、この路線に愛着を持ちまさに生活路線として利用している人たちの支えによって、なんとか存続できているという「ガンバレ銚子電鉄」の電車なのだ。
「ぬれ煎餅」って聞いたことはあるだろうか。銚子電鉄にお客を呼び込むべく、支える人たちが生み出したこの路線の名産があり、観光客が下りる犬吠駅の売店で購入できる。
まったくの偶然なのだが、私がこの電車に乗った翌日、NHK「小さな旅」という番組で、この路線のことが紹介されていた。タイミングがあまりにもよすぎる。たまたま、今春の青春18きっぷの使い残しが1回分あり、それを無駄にするのももったいないので休日のショートトリップとしてここまで出かけたのだった。今春の青春18きっぷはJR発足20周年記念だとかで、1回分が1600円という破格の値段ということもあり(通常は2300円で5回セットで11500円)、銚子までの往復が4000円を超えることを考えれば、2倍以上のモトをとったことになる。
↑犬吠駅には今は使われていないレトロな車両が喫茶店として使われている
↑犬吠駅のホーム.帰りの客のピークもすぎて薄暗くなったホームはさびしい
↑地球の丸く見える丘展望館.一面ずっと海.太平洋がずっと見渡せる
↑銚子の温暖な気候を利用して一面の春キャベツ畑
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この地を観光客として訪れるのであれば、銚子電鉄の「弧廻手形」がいい。この路線の1日乗車券で乗り降り自由ということに加えて、ぬれ煎餅1枚のサービスや地球が丸くみえる展望館の入場料の1割引クーポンなどのプラスアルファもついて620円。銚子から外川までの片道が310円だそうなので往復の運賃と同額。なのに、乗り降り自由でいくつかのサービスがついているとなれば、弧廻手形が絶対にお得だ。
観光で訪れる人の場合、犬吠駅がそのメインとなるようだ。ここから20分ぐらい歩くと「地球の丸く見える丘展望館」につく。丸く見えるかどうかはともかく、360度とまではいかなくとも300度ぐらいは海を見渡せる、なんだか気持ちが大きくなるような展望ポイントだ。入館料は、弧廻手形についているクーポンを出すと、300円のところが270円になる。
駅から展望館まで歩く途中には、一面のキャベツ畑が広がっている。「小さな旅」の番組で語られていたが、温暖な気候を利用しての春キャベツの一大産地とのこと。東京圏のキャベツの需要がまかなわれているんだなと感じたものだった。
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銚子は漁港のまちでもあるため、新鮮なネタを使った寿司店が多い。下手に高級なところに入るといくら支払うことになるかの不安もあったため、貧乏性なのか、結局は回転寿司店へ入ることにした。地魚の寿司という看板もあって、味がそこそこだったら別にかまわないというつもりで入った。店の名は、犬吠駅で降りて3分ぐらいのところにある「島武」(0479-22-2862)。
回転寿司のイメージが壊れるぐらいに新鮮で惜しげもなくネタを使用している寿司店だった。上の写真を見てほしい。シャリなんかすっかり隠れてしまっている。お皿から飛び出すほどの大きさのネタがシャリの上に乗っている。左のタコはタコだけじゃないかと思うなかれ。この下にはちゃんとシャリがあるのだ。右のマグロなんざ、寿司を注文したというよりは刺身を頼んだというような具合だ。シャリはむしろ付け足し程度だ。とにかくネタの大きさにびっくりした。惜しげもなくネタが使われている回転寿司だったし、お腹いっぱいにたべて1500円弱というのもうれしい。
さすがに、漁港のまちの寿司店だけのことはある...と妙に納得。