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「性同一性障害」。
もって生まれた性に違和感を抱き、心と体のギャップに悩み苦しみながら、反対の性で生きようとする人々。
一万人から十万人に一人の割合でいるとも言われます。
ことし5月、東京の世田谷区議会議員に“女性”として当選した
上川あや さんをはじめ、
多くの当事者が声を上げ、
国会では戸籍性別変更を認める新法づくりの動きがヤマ場を迎えています。
トランスジェンダー、『性の越境者たち』をとりまく状況が大きく様変わりする今、
東京の勇気ある現役高校教師が、スーパーテレビの5ヶ月におよぶ取材に応じてくれました。

平日は、妻子ある48歳の男性教師。
週末になると、女装して夜の街へ…
24年もの間、幾重にも重ね続けた秘密の日々
子供のころから性的違和感を覚えていた宮崎さんは、高校1年の時から、隠れて女装をするようになりました。
「私はオンナ」と思い続ける一方、「それは変態だ」と悩みながら生きてきたのです。
結婚すれば治るだろうと、見合い結婚をしましたが、2ヶ月で我慢できず、再び女装。
ところが、妻にバレてしまい離婚の危機…。
しかし、“女性生活”を家庭に持ち込まず、よき夫と男性を演じることを条件に、結婚生活は今も続いています。
子供も一人もうけました。
今は、自宅近くに“化粧部屋”を借りて、そこを境界線に『男性教師』と『女性』との間を行き来しています。

数年前には学校でカミングアウトしましたが、学校からは
「男性として雇ったのだから、男として仕事をしてほしい」
と女性モードを拒否されました。
「趣味の女装だ」
などという口さがない声も聞こえます。
■人生をかけた二つの『夢』
宮崎さんは、二つの大きな目標を持っています。
いつの日か女性教師として教壇に立つこと。
そして、まだ何も知らない我が子に告白して、すべてを受け入れてもらうことです。
精神科医に通院を始めたのも、正式に性同一性障害の診断を得るためでした。
ところが事態は思わぬ方向に展開することになるのです…
■寛容の国 タイ
アジアの“トランスジェンダー大国”タイに赴いた宮崎さんは、人生で初めて、5日もの間、ずっと女性モードで過ごしました。
性同一性障害をはじめとする「セクシャル・マイノリティー」の人々が、ごく普通に暮らし、一般の職業に就いているタイ。
男性でありながら女性の姿で勤務する、公立病院の理学療法士、小学校で音楽とダンスを教える教師、
あるいは超一流大学を卒業したエリート核物理学者、そして軍人まで!
大きなカルチャーショックを受けた宮崎さんは、これからの人生に向けて、何を得たのでしょうか・・・
決意を新たにした旅の記録もまじえ、激動の5ヶ月間を追いました。
男とはそして女とは・・・性の越境者たちが模索する、さまざまな“幸せのカタチ”を描きます。


