ナンパされるって、ちょっとドキドキ
- ナンパされるって、ドキドキだけど、これって、やっぱり「女性のポジション」を自己確認することになるんで、快感でもあるんです。
新宿のアルタのあたり、靖国通り、こんなところは、やっぱりナンパのメッカ。ショッピングしたりするため歩いていると、ときどき「お茶飲みに行きませんか」と声がかかることがあります。
声は、なんとか、女性としても通用するトーンで出せているので、精一杯女性っぽく振る舞って対応しています。相手をだますつもりは全くないのだけど、かといって、自分から「ニューハーフよ」というのも抵抗あったりして、結局、なりゆきにまかせています。
変なところに連れていかれたら、これはどうしてもわかってしまうので、やはり「お茶」するぐらいが精一杯です。いい方だったら、その後もおつきあいして、そして「私の体もあげたい」と思わなくはないのですが、そのためには、性転換して、体を完全に女性にしないとだめでしょうね。お互いに好きになって、それで、体を求めあうようになって、「おまえ、男だったのか」なんてことになっちゃったら、これは悲惨ですからね。
こんなことも、やはり悩みなんです。女性として精一杯愛されたい、でも、そうはできない、本当にジレンマです。
ナンパしてきた方が、40歳ぐらいのオジサマだったら、これは、私の多少のわがままも聞いてくれる包容力があるし、やさしいし、こういう方の場合は、お食事とかお酒とかぐらいまでは、おつきあいしてしまうこともありました。でも、それ以上は無理なんで、私を懸命に口説こうとしているオジサマを拒否しなければならないつらさはあります。
とはいえ、ナンパしたその日に私を口説くということは、結局は、体めあてであるわけだから、別に感情移入しなくても、「だめよ」と冷たくあしらっていてもいいのかもしれませんね。
- 私のことを「ニューハーフ」だと知ってナンパしてくる方もいます。この場合は気が楽なんで、けっこういろいろとお話ししたりしていますが、でも、「やらせろ」みたいなことを言ってきた場合には、本当に幻滅してしまいます。
体の関係になるまでに、やはり、心と心を通わせあうというのは、私たちも、普通の女性も同じような気がしています。たぶん、普通の男性とちがって、私なんかは、そんなに即物的な「性欲」などというものはないのです。
- 私たちとのおつきあいを希望する男性は、そのあたりのことをわかってほしいと思うのですが、ニューハーフを見たら、すぐに「何かできる」と考えている男性もいるようで、そんなところはちょっとショックですね。