世 界 の 街 角 と 風 景 (13)


(13)砂漠のなかに忽然とつくられた都市、ラスベガス 2006. 1.13up


 ロサンゼルスから500q。アメリカの高速道路であるインターステイト15号線を走ること5時間。
 ロサンゼルスの市街を抜けると、シェラネバダ山脈を越え、延々と乾燥地帯が続いている。土地利用がなにもなされていなくて、背の低い灌木がまばらに生えているだけの乾ききった土地が見渡すかぎり、それこそ、気が遠くなるぐらいに続いている。時速70マイル、時速120q弱。車のクルーズコントロールをONにして、フリーウェイをとばす。日本の中央自動車道はカーブが多く、100qのスピードを出すと怖いぐらいだ。80qで制限されている区間も多い。しかし、ここ、アメリカは、どこまで直線なのだと思わせるような、しかも、片道4車線の高速道路が果てしなく続いている。クルーズコントロールの便利さがいかんなく発揮できる。それほど高速で走っているにもかかわらず、行けども行けども砂漠地帯は終わらない。カリフォルニア州の隣にはネバダ砂漠が延々と広がっているのだ。
 そうやって500qちかく走ると、忽然と大都会が現れてくる。なにもない不毛地帯に、人工的につくり出された大都会。それがラスベガスである。
 アメリカ、いや、世界中から観光客を集めているリゾート地。それがラスベガスだ。ただ、私が抱いていたイメージであったカジノの享楽の街、というのは、これは偏見だったようだ。たしかに、各ホテルにカジノを行う場所はある。しかし、それはラスベガスの一部であって、子ども連れで家族で楽しめる遊園地やレストラン、ショーなどなど、けっこう健全な街でもあった。
 夜遅くまで「眠らない街」のメインストリートは、ラスベガスストリップという通りだ(上の写真)。この通りを歩くかぎりは、女性の1人歩きでも怖くはない。途絶えることなく人通りがある、活気あふれる街だった。


 ラスベガスのホテルは、とても巨大だ。以前、私が、タイのバンコクで泊まったホテル(インペリアル・クイーンズパークホテル)は客室が1700室あるバンコク最大級のホテルとされていた。日本でも1700室というのはなかなかないだろう。
 ところが、ここ、ラスベガスのホテルは、3000室、さらには4000室を有する巨大ホテルがかなりの数あるのだ。そして、そういう巨大ホテルはまた、巨大なカジノ場も備えている。そしてもうひとつ、それぞれのホテルにはテーマが設定されている。
 たとえば、左の写真で、私の後ろにみえるホテルはニューヨーク・ニューヨークというホテルで、もちろんニューヨークをテーマにしたホテルであり、上の写真はパリをテーマとしている。他にもサーカスをテーマにしたもの、エジプトをテーマにしたものなど、見ていて飽きないホテルが数多く並んでいた。