ヨーロッパの街角と風景/アジアの街角と風景(12)
(12)摩天楼という人工の美、香港 2005.10.6up
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ビクトリア湾をはさんで、対岸から香港島をながめると、なんといったらいいのか形容の言葉を失ってしまう。緑などほとんどないので、自然の景色が織りなす美しさは、そこにはない。だけど、にょきにょきと天をつくように「生えている」コンクリートの創造物には、ある「美しさ」をも感じてしまう。色とりどりの灯り。80階、90階はあろうかと思えるビルの窓に点灯する室内の灯り。やはり、これも「美」なのだと思ってしまう。
ヨーロッパの街並みとは全くちがう。日本ともちがうのだが、日本との比較では、新宿の高層ビル街を考えれば、全くの異質な街並みとはいえない。しかし、ヨーロッパの街とは全くちがう。
ヨーロッパは、だいたいどこの都市でも、ビルの高さは6階とか7階ぐらいに制限されていて、いわゆる超高層ビルにお目にかかることはない。たぶん、例外のひとつを言うとすれば、ドイツ、フランクフルト市にある欧州中央銀行のビルかもしれない。50階ぐらいはありそうだ。でも、香港のようにびっしりと立ち並んでいるわけではない。また、そこから10分も歩けば、18世紀や19世紀の建物が残る街並みをみることだってできる。しかし、香港の景観は、未来を思わせる高層ビルの「美」である。
中央の最も高いビルは中国銀行のビルである。香港が中国に返還されたことの象徴のようなビルにもみえる。
そのうしろの山の頂上がビクトリアピーク。かなりきつい傾斜をケーブルカーでのぼる。このときの車窓からの景観がまたおもしろい。
窓から外をみると、ビルというピルが、みんな斜めに建っているようにみえる。実は、自分たちが斜めにのぼっていっているのだが、錯覚で、ビルが斜めにみえるのだ。
のぽりきったところにあるピークからの景観が、いわゆる「香港の100万ドルの夜景」と言われているものだ。ビクトリア湾をはさんでのネオンサインの彩りが、人工の美を生み出している。
ヨーロッパの落ち着いた街の景観とはまた別の、躍動感のある「美」は、アジアの巨大都市に共通にみられる光景なのかもしれない。
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香港島のビクトリアピークから見下ろした光景である。ちなみに、上の写真は、中央部にみえるビクトリア湾の対岸から撮した写真ということになる。
ちなみに、ビクトリア湾には、地下鉄をはじめ、何本もの交通路の海底トンネルがつくられている。
いわゆる、これが、100万ドルの夜景と呼ばれているものだ。