ヨーロッパの街角と風景/アジアの街角と風景(7)


(7)深夜近くのシンタグマ広場はまだまだ人が多い 2005.9.27up


 南国の夜は、だいたいどこでも遅くまでにぎわう。沖縄もそうだし、タイのバンコクもそう。ここギリシアのアテネは、緯度からいうと日本の仙台ぐらいで、決して南国ではないのだが、地中海性の温暖な気候も関係して、ヨーロッパの中では南国という位置にある。ご多分にもれず、ここの夜も遅い。午後11時は、中心部のシンタグマ広場には、人が三々五々といる。
 イタリアやギリシアなど、ラテン系の国々の男性は、女性をみたら声をかけるというナンパ精神が旺盛だ。東洋の女性は、かの国の人たちにとってはいっそう魅力なのかもしれない。だって、腕などに生えている毛は少なくツルツルしているし、肌のきめも細かい。ヨーロッパ女性は、けっこう毛深く肌のきめはアジア女性には劣る。それに大柄だ。男性には、アジアンの魅力と映るのかもしれない。
 アテネっ子は夜遅くまで人との語らいを楽しむ。それでいて朝は早い。ビジネスアワーは、日本より1時間ほど早い。じゃあ寝ているのかって。そりゃあ寝なければ人間はもたない。シエスタといって、午後1時ぐらいから4時ぐらいまで、お店や会社はクローズされ、お昼寝の時間がある。公務員は、午後2時とか3時で終業。それから家に帰り、家族や仲間とのコミュニケーションを楽しむ。日本やアメリカのようにセコセコ働くあり方が、本当にすてきな国なのだろうか。ゆとりライフのヨーロッパには、学ぶところは多いように思う。


 シンタグマ広場から歩いて20分ぐらいいくと、プラカ地区という場所に出る。ここには、夏の夜(サマータイムなので8時過ぎまで明るい)、歩道や広場はびっしりとテーブルで埋めつくされる。広場をお店のテーブルが占領するなんて、たぶん日本では、道路交通法かなにかの規制に引っかかると思うのだが、ヨーロッパはこれが当たり前。戸外で食事するというのが、ヨーロッパの夏の風物詩だ。
 ひとり旅だと、食事を1人でとらなければならないのがわびしい。でもわびしくならないように、ときには、少し贅沢をする。ギリシア料理の定番「ムサカ」(パン生地と挽肉やナスなどを交互に重ねて焼いたもの)、ギリシアワイン、つきだしのオリーブ(どこでもオリーブがつくあたりが地中海の国らしい)のメニューは贅沢ではない。でも、日本ではなかなか食べられない一品だ。当地の料理を食べることで、ひとり食のわびしさをまぎらわせた。