留美子、国際都市・香港を歩く

 国際都市・香港は、1997年に、中華人民共和国に返還された。しかし、中国経済にとっては宝の山である香港は、資本主義システムを50年間は変えないことを宣言し、中国であって中国ではない国づくりをすすめている。
 正式には、中華人民共和国・香港特別行政区」というのだが、かなりの自治権を認められていて、入国審査は中国とは別枠で行い、通貨も、中国の「人民元」とはちがう。返還前からの香港ドルが使われている(2003年9月末の時点で、1香港ドルは約15円強)
 香港は、超高層ビルがところ狭しと建つ摩天楼の香港島、ビクトリア湾を挟んで対岸にある九龍半島(九龍地区と新界地区を含む)、香港で一番大きな島であるランタオ島で成り立っている。90年代末、ランタオ島には、成田空港の何倍もの大きさがある香港国際空港ができ(チェクラップコク空港)、2006年の開園をめざし、現在、香港ディズニーランドを建設中。左の写真は香港島を九龍側から撮したもの。海はビクトリア湾。

 急勾配をケーブルカーで登っていく。ケーブルカーは「ピークトラム」と言っている。
 
左の写真はピークトラムの終点駅にある展望台から、香港島の摩天楼を背景に撮ったもの。右の写真は九龍半島側から撮したもの。

 九龍半島の先端一帯は「尖沙咀(チムシャツォイ)」という地域で商業街である。古くからの超一流ホテル・ペニンシュラもここにある。一流ブランド品を売っている豪華な店もあれば、ブランド品の偽物を売る呼び込み人も、そこここにいる。活気あふれた街。それが尖沙咀だ。対岸の香港島は金融街で高層ビルが建っている未来都市だが、尖沙咀は中国らしさのけばけばしたネオンの看板がびっしりと並ぶ。
 左の写真は、尖沙咀の海側にそってつくられた海浜公園プロムナード。夕暮れどきで、ライトが点灯しムードがよくなっていく。対岸のビルの明かりはまだきれいには見えない。夜になるにつれて、香港人のカップルが増えていく。仲むつまじく愛をささやいているのだろうか。右の写真は、「香港文化中心(センター)」の建物の前にあるオブジェを背景に撮したもの。
 サマーセーターのライトグリーンと、ソックスのライトグリーンを合わせて、ちょっとワンポイントのおしゃれをしてみました。写真では見えないが、イヤリングもライトグリーンである。

 香港らしい乗り物といえば、2階建ての路面電車(トラム)と、ビクトリア湾を挟んで九龍側と香港側をつなぐスターフェリーだろう。スターフェリーは100年以上の運行実績があるという。映画「慕情」に出ていたころもあったのだと思うと、なんだか歴史を感じてしまう。※「慕情」は香港を舞台にしたラブストーリーの有名な映画、テーマ音楽も有名
 2階建てのトラムは香港だけらしい。香港島側にあり、上環(ションワン)から中環(セントラル)、湾仔(ワンジャイ)を通り、北角(ノースポイント)の先まで走っている。そして、トラムの横を、これまた2階建てのバスが駆け抜ける。「ああ、外国にきたんだあ」と実感した光景だった。

 「慕情」という映画をご存じだろうか。かなり昔の映画だ。内容はラブストーリー。バッチリの純愛もの。映画もさることながら、そのテーマミュージックはよく知られている。耳にしたことがある方もいるだろう。
 この「慕情」の舞台になったのが香港。そして、愛した2人が泳ぎにいくのだが、その場所がレパルスベイというリゾート海岸である。上の2つの写真は、そのレパルスベイで撮したものだ。
 ここは、香港のお金持ちが、リゾートマンションを購入して住む場所でもある。ジャッキーチェンのマンションや、アグネスチャンの親のマンションが見える。
 上の2枚の写真だけは、私のデジカメで撮したものではなく、現地ツアーのとき、プロのカメラマンが乗り込んでいて、その方が商売として撮したのを購入したものである。1枚70香港ドルだった。安くはないが、日本でもそれぐらいはとられるだろう。購入した写真をイメージスキャナで取り込んだ。

 ヒルサイドエスカレーターの起点で撮影した写真が左側。右側は、エスカレーターを下側から撮したもの。
 坂が多い、しかも急な坂になっている香港では、上下、とくに登る移動は、ちょっと疲れてしまう。中環(セントラル)という香港島の中心地から、上に登っていく道につくられたエスカレーター。かなり延々と続く。

 左右2枚の写真は、香港島の上下方向の道を、下の方から上に撮ったものだ。
 あるところは、ちょっと洒落たお店があったりするし、そうかと思うと、次の道になると庶民的な小さな店が並んでいたりする。
 ガイドブックに載っていた「李さんのジューススタンド」に行ってみた。その場で、果物の皮をむいてジュースをつくってくれる。ここで飲んだスイカジュースは、タイのスイカシェイクに比べて、決してうまいとは言えないが、つくりたてのフレッシュさが、歩き疲れで渇いた喉にしみわたった。

 さて、香港の紹介も最後になった。中国といえば飲茶。それを紹介しよう。
 (左上写真)ホテル・グランドハイアットの上層階から、ビクトリア湾を眺めながらの飲茶は、最高のぜいたくだ! 鉄観音茶と壽眉茶(ソウメイチャ)の2種類の中国茶が供された。点心は、これがまた美味しい。半透明で中の海老が見える皮でつつんだ鮮蝦餃(シンハーガウ/エビ入り蒸し餃子)のプリッとした歯ごたえはたまらない。
 (右上写真)プリッとしたエビの口当たりの感触は忘れられない。香港国際空港のなかで、搭乗までに時間があったため、本場の最後の飲茶に入った。1人で食べるというのは寂しいが、でも、美味しい点心を中国茶と一緒に飲む本場の飲茶は、1人でも心ゆくまで楽しめる。中国茶の具体的な名称を言わなかったため、日本人が注文することが多いというジャスミン茶が出てきた。ジャスミン茶は香港人はあまり飲まないらしい。価格も安いという。中国茶では、鉄観音というウーロン茶が比較的飲みやすく、しかし高級だということらしい。

 (左写真)短い滞在ではあったが、香港のよさを感じることはできた。香港国際空港(チェクラップコク空港)から、香港のエアラインであるキャセイパシフィック航空で帰途につく。とにかくデカイ空港だ。アジアのハブ空港の地位を獲得できる空港ではないだろうか。