No.23 女性学を学ぶ慶大の学生と出会って
女性学を学ぶ慶応大生に
トランスジェンダーのことをお話ししました![]()
最近は、女性学の講座を置いている大学が、けっこうあるようだ。「若き日に燃ゆる者・・・」の慶応大学もそのひとつだ。教養科目のひとつとして置いており、文科系の学生も理工系の学生も、選択で受講できるようになっているとのことだ。
女性学の講座でのグループ研究テーマとして「トランスセクシュアル」を選んだ学生さんたちがいた。
私のホームページを見て、いろいろと聞きたいことがあるということで、2001年5月下旬のある日の夜、新宿で、学生さん6人とお会いすることになった。
イタリアンレストランに入って、食事をとりながら質問攻めにあったのだが、私も、自分の思っているいろいろな観点から、楽しくお話しさせていただいた。
大学の1年と2年生。私が教えている高校生と、年齢的にはさほど変わらない人たちだ。私たちのことは、こういう若い人たちに、しっかりと理解してもらいたいし、自分が教員をやっているせいか、このような学生の方に会って話すのは楽しいことでもある。時間の都合がつくかぎり、これまでも、いくつかの大学の学生に会ってきた。
さすが、私学の一方の雄の学生たちだ。短期間であったようだけれど、トランスジェンダーのことについて勉強したあとがあり、私への質問も、なかなか鋭いものがあった。また、私が行っているような「女装系のスナック」に行ってみたいという要望もあった。ゲイ専門のお店だと、ノンケの人で、女性も一緒ということだと、ちょっとそぐわない感があるようだが、女装系のスナックならば、場所によっては大歓迎だと思う。いろいろな人たちがいて、いろいろな人たちが集う場所があることを知ってもらうのは、とてもいいことだ。
ところで、上の写真を見てもらいたい。私は、8〜10センチぐらいのけっこう高いヒールのサンダルを履いている。私の身長は161センチ。サンダル込みで170センチになっているとして、それでもこれだけの差があるので、180数センチという、男性としては願ったりの身長をもち、マスクもカッコイイ、実に好男子なのであった。女性もとてもすてき。私とだいたい同じぐらいか、やや高い身長を持ち、最近の女性の発育ぶりを示している。
私としては、もちろん、ていねいに話していったことは言うまでもない。グループ発表の日には、すてきなレポートができあがってくれれば、私としてもうれしい。
ところで、女性学を受講する男子学生は、これからの21世紀を担っていくのにふさわしい感性を持っていると思ったものだった。古くさい「男が主、女は従」とか、ステレオタイプの「男らしさ」「女らしさ」などからは自由になれているような気がした。家庭科の男女共修世代の人たちが育ってきている。私たちの時代とはちがう男女の生態が確実に生まれている。私たちの世代が、頭で考えて理屈で実行する「男女共生」を、彼ら彼女らは、ごく当たり前の習慣として、普通のこととしてサラリとやってのけているように感じた。私のようなトランスジェンダーへの偏見もあまり感じられなかった。少なくとも「気持ち悪い」という発想はないのかもしれない。「自分も、ちょっとお化粧してみたい」という男子学生。彼の言葉を、他の学生が嫌がることなく自然に会話となっていく状態。これからの時代の男女関係は、こういった新しい世代の男女によって築かれていくのかもしれない。