No.8  男である苦痛感じ続ける私

(朝日新聞「声」の欄に採用された留美子の投書)

 次の文章が、朝日新聞の「声」の欄に掲載されました。

感想・ご意見は、宮崎留美子までメールか、掲示板に書き込んでください。

 

 
 男である苦痛を感じ続ける私(声)

             1998.10.20 朝日新聞朝刊 5頁

 東京都 宮崎留美子(教員 36歳=仮名)

 私は、男性でいることに苦痛を感じ、性別違和感を持つ高校教員です。十六日夕刊の性転換手術の記事中、「区別再考を」という学校や教師向けの村瀬幸浩・一橋大講師のコメントを読み、今後の私自身の指針になりました。
 私は、女性への性転換を願いながらも、仕事など生活のことを考えると断念せざるを得ず、悩みを抱えながら毎日勤務しています。
 男性である肉体がゆえに「男らしさ」が求められ続けてきた苦痛を、自分の教え子にはさせてはならないと思って、固定的な性別観念から解放され「自分らしく」生きることの大事さを授業では説いています。
 今の社会では、私がスカートをはいて教壇に立つなどは、なかなか考えられない状況です。せめて、今の高校生が大人になったときには、性役割からもっと自由な雰囲気になって欲しいと、かなえられなかった自分の夢を子供たちに託すつもりで講義する毎日です。
 性同一障害のことを人権の問題として、勇気を持って、ちゃんと生徒に話していける教員でありたいと、記事を読み気持ちを新たにすることが出来ました。
 なお、宮崎留美子は、心のバランスのため、週末などに女性としての時間を持つ時の私の名前です。